インタビュー

株式会社イーエーエス ジャパン

温度・湿度と省エネ機器なら弊社にお任せください

~積み重ねてきた最先端の技術と経験で「地球環境と相互支援」に取り組む~

鶴 芳高株式会社イーエーエス ジャパン
代表取締役

動画を共有・配信するサービスであるユーチューブ(YouTube)を利用しています。

はじめに

株式会社イーエーエス ジャパンは最先端の加湿・冷却システムを中心に様々な空調管理を手がけている企業です。六本木ヒルズや大阪ルクアイーゼなど、大型施設への導入など多くの実績をお持ちです。
 社名のEASJとは、エコロジ-、エア-(温度、湿度)、シンプル、日本、の意。
 空調事業でのCO2削減に加え、山の資源の循環活用を目指した炭化炉事業、炭を用いたバーベキュー事業など環境問題にも事業として積極的に取り組んでいます。
 今回は社長の鶴芳高さんにこれらの事業への想いをお聞きしました。

ものづくりタウンかどま

Q.事業内容と会社の始まりについてお聞かせください

鶴代表

はい、弊社の事業は主に3つございます。 ●調湿機の製造・販売サービス事業 ●炭化炉事業 ●バーベキュー事業 この3つを行っています。  まずは調湿機事業から始まりました。弊社の扱う調湿機は、産業用の調湿機なので、機器としては大変大きなものになり、全国各地の大型ビル・商業施設等に導入させて頂いております。  事業の始まりは、私がトヨタ自動車に在籍し車体の塗装をしていた頃に遡ります。当時、ムラのない塗装をするにはどうしたら良いかと頭を悩ませていた中で、スウェーデンの会社が湿度のバランスによって塗装を安定させる技術を持っており、それを目の当たりにし大変感銘を受けました。そこが調湿との出会いです。  調湿の中の加湿という部分に関しては、日本及び韓国というのがほぼほぼメインになっています。そこでアジア地区を変えていこうということになり、いまのイーエーエスジャパンの前身となってくるのですけれども、当時の加湿に携わった人たちとともに、“イーアンドエーシステムズ”という会社を立ち上げ、そこの代表が亡くなったことによって製販分離をし、約7年前、元からある大阪営業所を本社という機能に変えさせてもらいまして、いまの株式会社イーエーエスジャパンができたという流れです。

ものづくりタウンかどま

Q:環境問題対策に取り組む事業も行っていると伺いました。

鶴代表

はい、炭化炉事業とバーベキュー事業を行っています。  まずは炭化炉事業から始まったのですが、15、6年前に個人的に山の勉強をさせてもらい、山の可能性を知ると同時に日本の山の問題を知りました。いまホームセンター等で売っている国内の炭というものは、90数パーセントが海外からの輸入に頼っております。それはグローバルな目で見た時、森林伐採であったりとか、環境破壊というものにぶち当たります。逆に自分たちの足元、日本を見てみると山に従事する方の高齢化が進み、山の剪定ができなくなっているんです。  山からもらった資源を何とか商品に変えたい、と考えたときに「間伐材」を何とかしなければならないと思いました。間伐材はいわゆる切ってしまえばただの屑木になるようなものです、その木を何とか活用できないだろうかと。

ものづくりタウンかどま

Q:間伐が行われないと山は荒れてしまいますね。

鶴代表

そうなんです。弊社の調湿事業を応用し熱を利用することで間伐材を使って良い炭ができるのではないかと考え、とても試行錯誤し炭化炉を開発しました。  炭化炉事業は今後、できればその熱交換の排熱を利用して、最終的に電気まで作れるようになり、災害など何かあった時に、その場で全てが循環し生活できるようなシステムにすることを目標にしています。

ものづくりタウンかどま

Q:炭化炉事業は色々な可能性がありぞうですね

鶴代表

はい、そう考えております。 しかし、じつはせっかく炭化炉で炭を作っても炭がなかなか消費されないという問題がありました。炭を使う先がないんです。炭を使ってもらおうと沢山の飲食店を回りましたが反応は良くなく、「炭を燃やすのは(お金がかかって)金を燃やすのと同じだ」と言われたこともありました。これはショックでしたね。  そこで、それなら逆に我々でそのまま炭活用の出口を作ってしまえ、ということでバーベキュー事業を始めたんです。

ものづくりタウンかどま

Q:バーベキュー事業はユニークなアイデアですね。詳しく教えて頂けませんか?

鶴代表

バーベキュー事業をすることによって、間違いなく炭を使うことになります。そしてその際に間伐材で作られた炭であるということをお伝えすることもできる。さらにゴミの分別にも清掃の啓発も行うなど、遊びを通じて環境問題を考えてもらえるのがバーベキュー事業の良いところです。  また門真市の弁天池公園でバーベキューを行っているのですが、弁天池公園は災害公園に指定されているにもかかわらず市民の間でも存在を知られていなかったりします。公園の認知向上にも役立てれば良いですね。

ものづくりタウンかどま

Q:様々な素晴らしい取り組みをされていらっしゃいますね!

鶴代表

空調事業からはじまり、山を通じて炭化炉、さらにはバーベキュー事業と色んなものがつながっていきました。 運というのは矛盾ということが運を決めるようなものでして、機械を使って空気を作る空調も私の中では"正”なんですが、それだけではやっぱり環境を壊してしまうんです。自然というのが本当の"正”だと思います。自然の力も、機械の力も両方ともが相反して正しい。そこをどうバランスを取って生きていくかという事が本当に大事なことです。  きっと本当に出ないであろう答え、私が生きている間に少しでもその片鱗が見れたら良いのかなと思うくらいのある種、ロマンみたいな部分なんですけど(笑)子供の世代、孫の世代、ひ孫世代でその答えが見れれば良いなと、そのための一石だけは、常にその一石だけは投じ続けていきたいと思っています。

マッチングサービス