インタビュー

大光紙工株式会社

変幻自在に加工が可能!片面段ボールで業界を盛り上げたい!

Made in Japanの品質と50年の実績を誇りに、 片面段ボールの可能性に挑む

江崎 高志大光紙工株式会社
代表取締役

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はじめに

あなたが郵便物を受け取り何気なく開ける段ボール。あるいは新たな引っ越しの準備で積み
上げるたくさんの段ボールを見るとき、その存在の当たり前さゆえに気にも止めないかもしれ
ません。しかし、その段ボールも工場の方の工夫と熱意によって作られています。
今回は門真市で段ボール製造50年の実績を持つ、「大光紙株式会社」を訪ねてみました。ど
うやら少し変わった段ボールを製造されていらっしゃるようですよ!
さて、どんな段ボールを作っていらっしゃるのでしょうか?さっそくお話を聞いてみました。

ものづくりタウンかどま

Q.大光紙工さんのつくる段ボールについて教えて下さい。

江崎社長

弊社で作っている段ボールは、”片面段ボール”、と言われる段ボールなんです。 通常よく知られている段ボールは、両面に固いシードがある”両面段ボール”と言われている もの。これは硬くて強度があります。 しかし、弊社で作る段ボールは、片面に波々の露出した”片面段ボール”というものを作ってい るんです。

ものづくりタウンかどま

Q.片面段ボールにはどんな特徴があるんですか?

江崎社長

片面段ボールは、「巻ける」・「折れる」・「ちぎれる」というのが大きな特徴です。つまり利用す る際の自由度がとても高いんです。 なのでパッケージ業界の他にも鉄工所さんなんかで梱包用に使われていたりします。 いびつな形の製品であったとしても、片面段ボールを使えば製品の形に合わせて梱包するこ とができるので重宝されているんです。

ものづくりタウンかどま

Q.たくさんの段ボール工作の作品がありますね!

江崎社長

やはり自由度が高いので色々なものが作れてしまいます! 片面段ボールは、これから色々な方とコラボしたりして、「こんなところで使えるの?!」といっ たような使い方をどんどん発見していきたいです。 環境への意識が高まっている昨今、片面段ボールはプラスチックやビニールの代わりにする こともできます。片面段ボールを面白がってくれる方が居れば、ぜひ一緒に開発していきたい ですね。

ものづくりタウンかどま

Q.ところで、段ボールの原紙は、ほとんどリサイクルされたものを使っていると伺いました。

江崎社長

はい。そうなんです。段ボール自体を作っている材料の90%以上が、回収された古紙ででき ているんです。 家庭から出た古紙であるとか回収された段ボールを原紙として再利用しています。 また、工場での製造過程でも沢山破材や廃材が出るんですが、これも全て回収して古紙会社 さんへ持っていきます。 こんな感じなので、紙を捨てるということはほぼありません。段ボールの原料は市場と工場と をグルグルと回っているんです。

ものづくりタウンかどま

Q.御社の目指している夢を教えて頂けますか?

江崎社長

はい。大きな夢が2つあります。 まず一つ目は、”町工場のイメージを変えたい”、ということです。 町工場というと3K「きつい・つらい・賃金が安い」のイメージがあるんですが、そこを「働きやす い・給料の安定・女性も活躍できる」ような、そんな町工場にしていきたいです。働いてくれて いる仲間に「この職場良いな」と言ってもらえるような環境を目指しています。 2つ目は、段ボール業界自体を良くしたいということです。 段ボールはパッケージということで、身近すぎてあまりフォーカスされないということがありま す。でも段ボールは、なかったら困るものですし、とても役立っています。段ボール箱自体にも 目を向けて価値を感じてもらえるようアピールして、段ボール業界を盛り上げられるようにが んばりたいと思います。

ものづくりタウンかどま

Q.とても情熱を持ってお仕事をされているように見えます!

江崎社長

私たちも日々ものづくりをしている中で、経験や勘や知識がいっぱい積み上がっていって、技術力は上 がってきています。門真市の他の町工場の方や製造会社の方もそういうのをいっぱい持っていると思 います。 それを、もっとアピールしていって良いと思っているんですが、自分たちでやっていることは当たり前に なってきてしまっていて、分かりづらいかもしれません。 私の場合は、サポートセンターの方や他の企業の方が見学に来てくれて、いつも気づきをもらっていま す。周りの目を取り入れたりしてもらいながら、ものづくりの面白さや本当はすごいことをやっているん だということを、もっと発信できたら面白いことができると思うんです。 みんなで繋がっていって、自社だけでなく地域活性化っていうのをしていきたいです。弊社へもいつで もお声かけください。

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